2015年6月26日金曜日

日野晃福岡ワークショップに参加

去る6月21日、姪浜のバレエスタジオで開催された『日野晃福岡ワークショップ』に参加してきました。




こんな不思議な技を見せられて、興味を持たないわけがない。

初めて先生にお会いし、受けた印象はめちゃくちゃ気さくだな、ということ。
単に陽気、という事ではなく、こちらのなんともたどたどしい問い掛けにも、ニッコニコ顏でぐっと身を乗り出して「ん?なんやゆうてみい」と、初見の私でさえもとことん受け入れようとしてくださいました。

レッスンは3部構成で、身体の操作、本来の機能を取り戻すための運動がメインの「身体塾」、自分を表現する事、自分を知る事、相手にどれだけ関われるかの訓練を行う「関係塾」「表現塾」に分かれています。

身体塾は、胸骨を前後に動かすという運動に取り組みました。
ちょうどウルトラマンのカラータイマーの位置を、前に後ろにぐーっと動かす。が、これが動かない。
手足を振るのなら簡単ですが、こんな部位今まで意識した事すらないし、まして動かそうとした事なんてない。
この運動を紹介されるとき、先生は、胸骨の動きを背骨に伝え、その力が四肢に伝わる云々とお話しされましたが、こちらはとにかく必死に、理論はこっちに置いといて、まずはうごかせないと話にならないと思って「限界を超えて」「骨が折れるつもりで」頑張りました。
ペアになっていただいたジャグラーの方が、「つま先から体を経由して胸骨のポイントまで線を感じる」と感想を言われていましたが、僕はといえば、持ち上げずに体をそらすところが、ヨガのベビーコブラみたいかな?なんて感じていました。

午後からは、「関係塾」「表現塾」。他人との関わり・自分の他者に対する表現力を磨くレッスンでした。
いくつもメニューがあり、どれも目から鱗だったのですが、すごいキタ!のは、「正面向い立ち」というもの。
真っ直ぐに立っているパートナーの正面に立つ、文字にすればそれだけの事ですが、とても勉強になりました。
大切かな、と思う事を沢山得る事ができました。
パートナー同士がお互いに本気で、「オレは真っ直ぐ立っている!」「正面に来い!」「こいつの正面はどこ!?」・・・てのがあると、正面に来たときにバシッとはまる感覚・ここで間違いないという手応えがあります。心の落ち着く連帯感を感じます。
顔の向きがどうだ、体の角度が、足がこっち向いているとか条件をあてはめても正面は掴めません。これが関わるという事か!と思いました。

思っていた以上に深い内容のある、素晴らしいレッスンでした。
また、武術を日常の生活に活かすとはこういう事か、と感動しました。
喧嘩が強くなるとか、イジメにあわなくなるとかとは次元が違います(それも大切かもしれませんが)。
WSは年に1回というのがもどかしいのですが、また来年も参加したいと思いますし、福岡で行われている、有志の方の練習会にも参加させて頂きたいなと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿