2015年7月2日木曜日

関わりの力について

日野先生のワークショップを体験して、いろいろ自分に至らないところがあったことに気づいた。

武術は、テクニックも大切だけど、つまるところ人と人との関わり方だと思う。
技が掛かる・掛からない、は、もちろんその人のその技の習熟度もあると思うが、もっと根源に、技をかける側・掛けられる側の関わり方にある。
実際は敵同士だから、関わりなんてないよと思うかもしれないが、人である以上、そこには必ず心のつながりが生じ、関わり合うことになる。
こんな奴に負けられない、うわ強そうだな、とか、なにがしかの心の動きがある。
そこを、利用するわけではない。うまく言えないが、関われる人は強い。

人と関わる力の弱い人は、技は掛からない。
関わる力が弱いと、技が掛からないということもあるが、そういう人は得てして自分の世界の方が好きで、世の中に興味がない人だ。
なので、自分の価値観だけで物事を見てしまい、人と摩擦を生じやすい。ちょっとした違和感に、大きく動揺する。そして自分が傷つく。傷つきたくないから、自分の世界のもっと深いところへ、ちょっとずつ埋まっていく。

人と関わる力は、武術にとどまらない。
必ず実生活に活きてくる。
結局、そのための武術修行でなければならない。


日野晃先生ブログ さむらいなこころ
http://blog.ap.teacup.com/hinobudo/

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