2017年7月1日土曜日

子供達について

現在勤務している法人が、放課後デイを運営している。いずれ老人介護施設の運営がメインになるのだが。
来てくれている子供達は、皆、いわゆる障害者だ。行政が認定し、手帳も持っている。
一般的な社会生活が不可能な子もいる。が、ほとんどは、(僕の目には)ちょっと落ち着きがないとか、勉強に興味がないとか、ウソが多いとか、個性の範疇で括れる気がしてならない。
で、そのほとんどの子達が、気持ちが落ち着く薬を服用している。
その薬のおかげで?、他の児童と大きな喧嘩をすることもないし、どうにかこうにか宿題も終わらせているし(うちの施設では、まず宿題を終わらせてから遊ぶ、という取り決めにしている)、片付けも掃除も出来ている(丁寧さは求めていない)。
でも、時折彼らが発する「やったー!」「わーい!」の声に、こちらの心に響くほどの感情がこもっていないように感じる。
薬は、感動や喜びの気持ちまで薄めているのではないのか。

気分の落ち着く薬を飲むのは、なんでだろうか。
親や僕らが管理しやすいからなのか。
服用することで、なるほど気持ちが落ち着いて、勉強や社会活動に取り組むことができる。しかし必要な知識、教養を身につけるのに、持って生まれた彼らの個性では不可能だ、ということだろうか。
常々思う。重篤な子はともかく、多少落ち着きがないくらいの子が受け入れられないのは、受け入れる側の社会が未熟なのではないだろうか。