2011年11月27日日曜日

久しぶりの蟷螂拳教室

(毎週日曜日に練習しているのは、中国拳法の蟷螂拳、その中で僕が学んでいる流派は、台湾が発祥の長拳蟷螂門です。日本武道=少林寺拳法は、毎週水曜日・・・ですが、最近は帰りが遅いので練習に参加出来ていません。・・・)

先々週、先週が都合によりお休みだったため、本日3週間ぶりに教室に行って練習。
拳法が休みだったからと言って、トレをさぼっていた訳じゃありません。ジムで基礎トレは欠かさずやっていましたので、套路がいささか怪しくなっていた以外は、きちんと体は動きました。

中国拳法と日本武道、僕の場合、一番戸惑うのが、蹴り技です。
日本武道の蹴りは、大抵、前足底を軸に体の回転、ねじりを活かして蹴り込みます。
だから蹴るときに、軸足の踵を上げろ!腰を返せ!と指導を受けます。
中国拳法の蹴りは、そういう蹴り方を指導する流派もあると思いますが、軸足の踵をきちんと地面につけたまま、体をねじらずに蹴ります。
踵で地面を踏ん張って、反発力を蹴り足に伝えて打撃力に変えるという理屈です。

僕の体には、日本武道の蹴りの技術が深く染み付いていますので、”踵を活かした蹴り”がどうしても理解出来ませんでした。頭では分かりますが、体が動かない。
で、今日、不意に踵を活かした蹴り方が出来たというわけです。
未熟ではありますが、踵を踏ん張る事で生まれる力が腰を介して蹴り足に伝わり、思いのほか、筋力を使わずに蹴る事が出来ました。そうか、この感覚か。
よく中国拳法で、重力を味方にする、とか、地球の力を利用する、と表現をする人がいますが、この感覚の事なのだろうか?

突きにしても、踵を使います。相手を掴んで引っ張る時など、まさにそう(これは日本武道もでしょうが)。
しかし気が焦って、形ばかり、小手先ばかり追求し出すと、この感覚は薄れます。奥が深いよ。

ところで、拳で相手を打つ事を、中国拳法では「捶(すい)」と書き、「突」と言いません。
捶には、むち打つ、とか、差し込むというニュアンスがあるようです。
突というと、例えばハンマーで叩くような打撃力を感じます。
邪推ですが、捶には、瓦や木材をぶっ叩いて破壊するのではなく、人体の急所を素早く攻め、ごく狭い範囲に力を伝える、それこそむち打つような、しなやかな貫通力が求められているのではないでしょうか。
というわけで、拳の握り方を変えました。
日本武道よりももっとグー握りに近い握り方で、小指側の拳頭を当てるイメージです。
そんなんじゃ、手の骨折れるぞ、とお叱りの声も聞こえてきそうですが、しばらくこれでやってみます。
ああこの方がラクだ。肘や肩が力まない。これ縦拳用の握りだ。

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